お化けが出る夢
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心霊現象は体験したことが無い俺。
金縛りぐらいなもんだ。でも、幽霊の夢はよく見るぜ。
俺は幽霊が見えないだけでいるかもしれないとは思っている。
昔は“幽霊はいない”と思っていたが、今は少し見解が違う。
いるかもしれない。と思う。
霊が取りついていると言われたことがある。でも見えない。
見える人には見えるのかもしれない。
そんなオカルトが大好きな俺は、怖い話を2chやアプリなどで読み漁っている。グロも大丈夫だ。有名どころの動画や画像はとことん見た。
だから、幽霊のでる夢や殺す夢をよく見るのかもしれない。
同じ部屋で寝ている嫁が心配するほど、うめき声をあげて苦しんで寝ている俺。寝言で叫ぶ俺。
そういう時はたいてい夢に幽霊が出ているものだ。
前置きが長くなったが下記に記す。
(怖い話って前置きが長い方が怖いよね)
ある日おれは実家のある村にいた。
そこには自然がいっぱいで、小学生の時なんかはよく山で遊んだ思い出があるところ。
実家はもうだれも住んでいない。完全な空き家となっている。
昔は法事なので親戚中が集まったものだが、当時と変わらないたたずまいでそこにあった。
なぜ、実家にいるのかというとわからない。だが、俺はそんなこと考えもしない。久しぶりの空気と自然を味わっていた。
暖かくやわらかな風が吹いており、とても穏やかな午後だった。
俺は歩いている。とても懐かしい風景だ。
川原や学校などを見るたびにガキの頃に遊んだ光景が目に浮かぶ。
俺は懐かしい裏山を見つけた。
そこには山菜が自生しており、よくのぼった山だった。
道ともいえない人ひとり分の山道。
背の低い木々、雑草をかき分けてのぼっていく俺。
ふと、視線を山頂付近に向けるとあるものが目に留まった。
杉の茶色と緑の隙間に白く揺れるもの。
おそらく女の子だ。小学生の低学年ぐらいの歳か。
遠くてはっきりとはわからないが子供がいる。
白いゆれる服を着た子供だ。
俺は驚きも怖さも感じていない。ただ、子供がいる そう思った。
むしろ、俺が子供のころ山にのぼったことを懐かしんでいた。
俺も子供のころに、この山をのぼったなあ。
漠然とそう思っていた。
俺は山を下りた。十分に山の空気を堪能した。
そして、一通り散策した。
十分に懐かしんだところで空き家である実家に帰ってきた。
俺は今、リビングでご飯を食べテレビを見ている。
実家とはいえ、いつもと変わらない過ごし方。
夜も更けてきたのでそろそろ寝ようと思っているころだ。
俺はテレビを消し、その場で寝ようと横たわる。
と、そのときだ!
カーテンが揺れた。
いや、正確にはテレビが映すカーテンだ。もちろんテレビの電源は落としており、画面は黒く鏡張りになっている。今、テレビはリビングの風景を映しているのだ。
俺の姿も黒くテレビに映し出されている。
今、まさに俺の後ろにある窓のカーテンが、画面の中で揺れたのだ。
俺はとっさに振り返る。
揺れていない。
見間違えたのか、カーテンは揺れていない。
もう一度テレビを見る。
揺れていない。
やはり、カーテンは揺れていないのだ。
俺は、安堵した。
そんなことあるかい!と自分で納得した。
どうせ、風だろう!風!
風がカーテンを揺らしたんだ。
そう思った。
だってさ、今日風吹いてたもんね。
風!?
俺は気が付いてしまった。
確かにテレビの画面の中でカーテンは揺れていた。
だから、風のせいにしようとした。
カーテンが揺れたのは風のせいだ。
そう思うことで納得しようとしたのだ。無意識に。
部屋の中にあるカーテンは外の風では揺れない。
俺は気づいてしまったのだ。
混乱する俺はテレビにくぎ付けになった。
画面から目が離せない。
あ。
と思った瞬間またしても揺れるカーテン。
まずい。やばい。まずい。やばい。
もうそれしか出てこない。
揺れるカーテンは動きが大きくなっていく。
画面に耐えられず振り向く俺。
カーテンは揺れている。
いや、開いている。
窓の端から少しづつカーテンが開かれている!
手だ。
小さな手が見える。
カーテンを持つ手が見える!
俺は直感した。
あの 山の子供 だ。
どんどん開かれるカーテン。
あらわになる人影。
白い服。
着物だ。
振り返ったまま動けない俺。開かれるカーテン。
そういえば、今日誰とも会ってない。
あの 山の子供 以外は。
ついに、顔が見えた。
表情のない人形のような顔。
女の子だ。
じわり じわり 部屋に入ろうと動いている。
部屋に足が。
やばい。まずい。やばい!まずい!
入ってくる。
動かなかった体が跳ねるように動く。
俺はその子に殴り掛かる。叫び声をあげながら。
絶対幽霊だから俺はこいつを倒さなければならない。
そう思っていた。
殴る直前に嫁に起こされ目が覚めた。
寝ながらうォ゛ォ゛ォ゛ーと叫んでいたので何事かと思ったらしい。
という幽霊の夢。
調べちゃうよ~。
死ぬ夢など不吉な系統の夢は悪くないって?ほんとかよ!めちゃくちゃ怖いのに!
主に寒暖差や急激な気候の変動の影響から、あなたの身体に生理的な違和感を生じていることを象徴します。
だって。
あと、
リアルな幽霊の夢は、実際の心霊現象と勘違いされる夢のひとつ。主に寒暖差や急激な気候の変動の影響から、あなたの身体に生理的な違和感を生じていることを象徴します。幽霊の正体がわからないように、目に見えない変化が幽霊として表現されているだけなのです。
ほんとかよ!信じられん!あんなに怖いのに!
「霊的なメッセージを含むとは限りません!?」
ほらな!
ということは含む時があるってことじゃないか!
とにかく怖かったんだから!もう!
追加
怖い幽霊が近づいて来る夢は、あなたが不安を抱えて、ストレスや疲労が徐々に溜まっていたり、危機が近づいていたりすることを暗示しています。 怖い幽霊が近づいて来て襲われる夢であれば、あなたのストレスや疲労がピークに達していることを暗示しています。 早急に休養を取り、リラックスしてストレスを発散し疲労を回復させましょう。
どんだけ精神的にまいってるんだ俺はorz